2023年7月9日

続Windows10 Update インストール成功(KB5027215)

宮島に渡る船の上から朱の鳥居を望む
宮島に渡る船の上から朱の鳥居を望む



 みなさん,こんにちは。

前回,Windows Updateでインストールエラーになった件の続きです。前回は,どうしても上手く行かなかったので,更新プログラムを隠すプログラム「wushowhide.diagcab」を使って,更新プログラム(KB5027215)を保留にしました。

今回は,失敗しても大丈夫なようにバックアップからの復元技術を習得しましたので,Windows10のセットアップDISKをUSBメモリ上に作成し,パソコンにWindows10を上書きインストールした上で,更新プログラム(KB5027215)の再インストールを試みました。

結果として,Windows Updateで「インストール100%」の表示を経て「再起動が必要です。」まで進めることが出来ました。

ただ,私のパソコン(Hp Pavilion p6-2220jp Intel Corei7-3770 3.4GHz  x64bit base Win10 pro 22H2 19045.2965)では,電源の再起動を行うと,「Windowsが読み込めない」との回復を促すBlue画面が表示され,元に戻すことが出来ない不具合が発生しました。

 そこで,今回はパソコンを予め取得していたバックアップから復元したあと,BIOSをアップデートしてUEFIブートでパソコンを立ち上げるように変更し,Windows10の上書きインストールを行った後,更新プログラム(KB5027215)をインストールしました。

やはり時間はかかりますが,今回はインストールが成功しましたので投稿いたします。


  UEFIブートとは

UEFIBIOSとは,マザーボードのファームウェア(制御用プログラム)で,PCの起動,周辺機器の認識や管理を行います。

PCを起動する時に,パソコンが最初に起動するのが,このファームウェアになります。

UEFI(Unified Extensible Firmware Interface)は,最近のPC用標準ファームウェアインターフェースです。

2007年以来,従来のBIOS(Basic Input/Output System代わり,UEFIで起動されるパソコンが多くなりました

特にここ数年間,新しく発売されたPCは大半はUEFIモードで起動されています。

UEFIの特徴としては,以下のようなものがあります。

 ・ハードディスクが2.2TB以上使える。

 ・マウス利用可能でスタート・シャットダウンが早い。

 ・セキュアブートが可能でネットワークも使える。

Windows11では,セキュアブートが利用されるようですので,Windows UpdateもUEFI対応が今後主流になると思います。

今回の事案では,Windows Updateに関わる一部のファイルが破損していた可能性が高いですが,修復が難しいためWindows10のセットアップメディアによる上書きインストールで修復を試みました。

その結果,更新プログラム(KB5027215)のインストールは出来たのですが,更新を反映したWindowsファイルが古いBIOSでは読み込めなかったようです。

残念ながら,詳しい理由は開発者でないのでよくわかりません。

因みに,このUEFIはほとんどのパソコンで装備されていますが,メーカーによって内容が異なりますので,対応される場合は,取扱説明書をよく調べた上でご対応ください。

このUEFIBIOSはマザーボードのファームウェア(制御用プログラム)であり,最も大切なプログラムになりますので,慎重な対応が望まれます。

なお,お使いのパソコンが,UEFIBIOSのどちらで稼動しているかを確認する場合は,WIN+Rキーを同時に押して「ファイルを指定して実行」画面を開きます。

入力欄に「MSInfo32」と入力してエンターキーを押します。表示項目の中で,左項目の「BIOSモード」に対し右値が「UEFI」か「レガシ」になっていると思います。

参考に,UEFIは「GPT」というデイスク形式を採用しています。古い形式は「MBR」というディスク形式です。

これは,パソコン画面の向かって左下にある検索欄から,「管理ツールコンピュータの管理記憶域ディスクの管理で辿れば,現状のディスク構成を把握することが可能です。

なお,パソコンのブートメディアが「UEFI」「BIOS」のデュアルブート対応であれば,変換がサポートされているようです。

表示された「Widowsストレージディスクの構成図(ディスクの管理)」において,パソコン画面に向かって 左端の「ディスク表示」を右クリックすると,変換のメニューが表れます。

  • 表示される「Windowsストレージディスクの変換メニュー」で,「MBRディスクに変換」とあれば,すでにGPT形式になっています。
  • また,「GPTディスクに変換」とあれば,現在はMBRディスクです。ダイナミックディスクは扱いがよくわからないので割愛します。


  パソコンBootのUEFIモードへの切り替え手順

さて,パソコンBootディスクでのUEFIモードへの切り替えですが,これは購入したパソコンメーカが提供しているかどうかによります。

提供している場合は,そのインストール手順に従います。

また,Windows回復のBlue画面が出てから,UEFIに切り替えても問題がないかどうかはやってないのでよくわかりません。

私は,パソコンをUEFIブートモードに切り替えてから,Windows10のセットアップDISKを作成してWindows10を上書きインストールし,Windows Updateで更新プログラム(KB5027215)の再インストールを行った処です。

【参考:Windows Updateの追加設定】

Windows Updateを行う上で,更新プログラム同士で干渉することがあるようです。

念のため,Windows Update画面の下にある「詳細オプション」から「更新プログラムのオプション」で上段の「Windowsの更新時に他のMicrosoft製品の更新プログラムを受け取る」をオフにしてください。


  最も重要なこと

このような作業を行う上で,ITエンジニアに取って最も大切な事は,何があっても元に戻せる準備があることです。

企業のシステム作業でも同じですが,必ず,バックアップを取る必要があります。

それも出来れば差分バックアップではなく,イメージによる完全バックアップです。これがあれば,如何なることが起ころうと,元に戻せますので安心です。

私は,このバックアップツールにacronis社のTrueImageを使っておりますが,最近,acronisがサブスクになって年間料金となり,ウィルス対策も含めたツールになりましたので,そろそろ違うバックアップツールを探さないといけない処です。

今回の案件でも,対応策に辿り着くまでに数回程度のバックアップと復元を繰り返しています。

私の使っているバックアップツールは,イメージで修復してくれるので処理が早くて助かります。

但し,ストレージの媒体がHDDの場合は時間がかかりますので,SSDを利用したパソコンでないと対応が大変です。私は,500GBのバックアップまたは復元が,約十数分で出来る環境を構築しています。

このバックアップ環境を構築した上で,いろいろな対応を試すことをお勧めします。


  最後に

マイクロソフトのWindows10は,2025年10月でサポート終了です。

Windows11に対応できるパソコンは現状のままでいいですが,旧型のマシンは,買い替えるかOSを変えて使い続けるか検討しなければなりません。

Windows Updateの更新プログラムも新しいアーキテクチャに対応して変わりますので,古いマシンではデバイスとドライバが何れ対応できなくなると思います。

今回は,私のパソコンをUEFIモードに変更することで運よく対応できましたが,今後どうなるかはわかりません。

なお,参考までに申し上げると,私が持っている他のパソコンではBIOSモードにも関わらず,更新プログラム(KB5027215)を問題なくインストール出来ています。

ですから,個々のパソコンとWindows Updateとの相性の問題かと思います。

皆様も対応に当たっては,常に完全クラッシュの可能性があることを念頭に,自己責任で対応して頂くようお願いします。


以 上

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