2023年6月29日

Windows10 Update インストールエラー(KB5027215の例)

 


宮島は弘法大師の「消えずの灯」でも有名
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みなさん,こんにちは。

しばらく期間が空いてしまいましたが,少し時間が取れるようになったので久しぶりに投稿します。先日,6月13日にマイクロソフトから,Windowsの新しい更新プログラム(KB5027215)が提供されました。

しかし,残念ながら私のデスクトップパソコンではインストール出来ませんでした。しかもパソコンがクラッシュする一歩手前まで行きました。

その関係で2週間ほど悪戦苦闘しましたので,参考までにお知らせします。


  更新プログラム(KB5027215)とは

この更新プログラム(KB5027215)は,Windows10 バージョン22H2 / 21H2用のセキュリティアップデートを含む大型の累積更新プログラムです。

脆弱性や不具合が多く解消されているようで,セキュリティ上,出来る限りインストールしたいリリースです。

しかし,残念ながら古い型のパソコンでは,インストール出来ない不具合が発生するようです。

マイクロソフトが独自に作成している更新プログラムですから,プログラム内の実装方法は分かりませんが,一歩間違えるとパソコンのデータが吹き飛ぶことになりますので,注意喚起のため投稿いたします。

但し,すんなりインストール出来るパソコンも多いようです。その違いが何なのかはよくわかりません。


  Windows Updateとは

 さて,Windows Updateとは,新たに見つかったセキュリティ対策や新機能をWindowsに反映するための仕組みです。

マイクロソフトから定期的に更新プログラムが配信され,自動的に取り込まれます。

基本的には配信される更新プログラムを選別することは出来ず,取り込み時にエラーとなった更新プログラムは,何度でも再インストールを試みる仕組みになっています。

 今回,私のパソコン(Hp Pavilion p6-2220jp Intel Corei7-3770 3.4GHz  x64bit base Win10 pro 22H2 19045.2965)では,インストールエラーが発生し取り込むことが出来ませんでした。

インターネット上に出ている対策を,ほとんど試しましたが駄目でした。今回は,試した項目と取り合えずの対応策についてお知らせします。

詳しい対策内容は,インターネットをググれば出てきますので,対応した項目だけをお知らせします。

なかでもWindows10の再インストールは,電源の再起動でwindowsを読み込めないトラブルが発生し,回復というタイトルのついた青い画面が出力されるなど元に戻せないことになりました。

 万一に備えてディスク全体のバックアップを取得していましたので,そのバックアップから元に戻すことでデータが全て無くなるのを防ぐことが出来ました。

みなさんも,定期的にディスク全体のバックアップを取っておられることをお勧めします。


  Windows Updateエラーを解消するためにやったこと

インストールエラーを解消するためにやったことは以下のとおりです。

1.トラブルシューティング(Windows Update)を設定画面から行いましたが,効果ありませんでした。

.管理者用コマンドプロンプトを立ち上げ,DISMコマンド(dism /online /cleanup-image /restorehealth)でイメージを修復しましたが,効果ありませんでした。

3.sfc /scannow コマンドを実施しディスクの回復とエラーチェックを行いましたが,効果はありませんでした。

4.最終手段として,Windows10のインストールメディアから上書きによる再インストールを試みました。インストール自体は出来ましたが,電源の再起動において,Windows10が読み込めず,青色の回復画面が出現しました。

 この画面で回復を試みましたが修復出来ず,Windows10が起動できない状態になりました。

この時点でPCデータの復元を断念し,バックアップしてあるファイルからディスクイメージの再編成を行い,データの復元とWindows10が起動できるところまで回復させました。

5.次に,Windows内のUpdateダウンロードファイルが影響していると考え,蓄積されているUpdateダウンロードファイルをクリアすることにしました。

スタートアイコンの検索で「services.msc」と入力しEnter キーを押します。続いてWindows Updateと関連サービス BITS (Background Intelligent Transfer Service) を停止します。

その上で,C:\Windows\SoftwareDistribution\ダウンロードのフォルダ下にある全てのファイルを削除しました。

もう一度 Windows サービスを開き、前に停止したサービス (Windows UpdateとBITS) を再起動しました。しかし,これも駄目でした。

6.セキュリティ対策ソフトが影響していることが考えられるため,セキュリティ対策ソフトを無効にして,Windows Updateで再インストールを試みましたが,効果ありませんでした。

インターネット上で知り得る対策を自己責任において行いましたが,全て効果ありませんでした。

更新プログラム(KB5027215)は,インストール中100%まで到達しますが,最後に「エラーが発生しました」の画面となってインストール失敗を繰り返します。

エラーメーッセージは「一部の更新ファイルが見つからないか,更新ファイルに問題があります。後で更新プログラムのダウンロードが再試行されます」で,エラーコードは0x80073712というものです。


誠に不思議ですが,これ以上は,更新プログラムの製作者でない限り不具合の解消は無理と判断しました。

しかし,困るのはエラーが出てもその更新プログラムをインストール停止できない仕様になっていることです。

Windows Updateの画面で「更新全体を7日間一時停止」はできるのですが,その他の更新も全て止まりますので困ります。


  暫定対策

 これ以上の対応は,パソコンがクラッシュする可能性があるため,今後の更新プログラムを見極めることにして,暫定対策として,更新プログラム(KB5027215)だけを停止することは出来ないかと考えました。

すると,以前は更新プログラムを見せたり,隠したりできるプログラムをマイクロソフトが配付していたことを知りました。

このプログラムは,現状ではマイクロソフトは配付しておりませんので,インターネット上から入手することにしました。

プログラム名は,「wushowhide.diagcab」です。このツールを使って,更新プログラムを隠すと更新プログラムの候補に上がってきません。

インターネット上には凄い方が沢山いて,ダウンロードしてくださる方もいます。但し,必ずウィルス検査が必要です。

 これにより,暫く,様子を見ることにしました。ユーザ側としては何も出来ないので,新しいパソコンに買え変えるしかないのですが,これにはかなり落胆しました。


  本体策について

 これについては,暫く様子見をします。どちらにしても,Windows10のサポート切れは2025 年 10 月 14 日ですので,私のパソコンはWindows11に対応していませんので買い替えになります。

 新しいパソコンへの買い替えも経済的負担が大きいので,どうするか検討することにしています。

 現状,このデスクトップパソコンはサーバとして利用しているため,クラウドに乗り替えるか,WindowsOSをやめて別のOSに切り替えるかを検討します。

 今回の更新プログラム(KB5027215)のインストールエラーについては,マイクロソフト側に動きがあれば投稿いたします。


  最後に,デバイスエラーについて(付録)

 一連のインストールエラーの改修作業中に発見したのですが,デバイスのドライバーソフトについて,Windows UpdateはWindowsバージョンのものを自動的にダウンロードするようです。

正常動作すれば問題ないのですが,エラーが発生して動かないことがありますので,ダウンロード停止の方法をお知らせしておきます。

私は,USBコネクタがマイクロソフト製のドライバに入れ替わったため,動かなくなってしまいました。

デバイスドライバーをWindows Updateでダウンロードしない設定は,以下のとおりです。

  1. Windowsのスタートアイコンから「設定」→「システム」→「詳細情報」関連設定→「システムの保護」で,システムのプロパティ画面を開きます。
  2. 上部の「ハードウェア」タブをクリックして,画面を切り替えた後「デバイスのインストール設定」ボタンを押します。
  3. デバイスのインストール設定画面が開きますので,「いいえ(デバイスが適切に機能しない可能性があります)」アイコンをクリックして,「変更の保存」ボタンを押す。


その他,グループポリシーでデバイスドライバーの自動更新を無効にする方法もあります。

  1. Win+rで開いた画面に「gpedit.msc」を入力する。
  2. ローカルコンピュータポリシ」→「管理用テンプレート」→「Windowsコンポーネント
  3.  「Windows Update」 に移動します。
  4. Windows Update からドライバーを除外する をダブルクリックする。
  5. [有効] にするを選択し、「OK」 をクリックする。
  6. Windows 10を再起動する。
 これにより,Windows Updateによって,Microsoftのドライバーソフトがインストールされることはなくなりますが,反対に自分で適切なドライバーをインストールすることになりますので,ご注意ください。


  まとめ

さて,Windows Update インストールエラー(KB5027215)が発生する危険性について,申し述べました。この更新プログラムがWindows10 21H2バージョンの最後の大型アップデートになります。
 
ソフトウェアには必ずバグやセキュリティホールが存在する可能性がありますので,このようなWindows Updateの仕組みが必要なのでしょうが,年々,Windowsに対応するパソコン機器のレベルが上がっているようで,OSの大幅変更の都度,機器を買い替えないと使えないようなことになりつつあります。

 そもそも,私たちがWindowsを選んだ理由は,今から30年以上前,パソコンのOSが乱立し互換性が乏しいことから,世界共通で利用できるOSを欲したことから始まります。

そこからウィンテルとも言われましたが,ソフトのマイクロソフトとハードのインテルによるWindowsの時代になったと記憶しています。

当時はマックOSもあったのですが,どちらかというと趣味の気配が強く,ビジネス社会ではWindowsが主流になったと思います。

その後,インターネットの普及によって,大幅に通信手段が進歩したことが追い風になって,今の隆盛を見るに至っています。

しかし,最近は,プロダクト側の提供の論理が強まって不具合が多発しています。現在ではクラウドによるアプリやサーバの提供も主流になりつつあり,かつWordやPDF等のビジネスファイル間の互換性も高くなっていることから,そろそろOSについても見直しを図る時期に至っているかもしれません。

みなさんも将来どのようなシステム環境が良いか,一度,立ち止まって考えてみてください。

なお,ここに挙げた対応方法などを実施する場合は,全て自己責任でお願いします。また,パソコンクラッシュに備えて定期的にディスクイメージによる全体バックアップを取得されることをお勧めします。

以上

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