宮島弥山山頂からロープウェーの終着駅を望む |
さて,前回はApache2へのSSL(Let's Encrypt)のCertbotツールを使った取得方法について学習しました。今回は,取得したSSL証明書と公開鍵暗号を使って,Apache2へ設定していきます。
それでは,早速,始めましょう。
SSL証明書の存在確認
復習ですが,Certbotツールで取得したSSL証明書は,/etc/letsencrypt/live/domain_nameフォルダ下に作成されます。
作成されるファイルは
· chain.pem…中間証明書
· fullchain.pem…cert.pemとchain.pemが結合されたファイル
· privkey.pem…公開鍵に対応する秘密鍵
の4種類で、SSL/TLSを有効化する際に必要となります。
このSSL証明書ファイルを,Apache2の/etc/apache2/sites-available/domain_name-ssl.confファイルの中に設定します。
まずは,ユーザのホームディレクリ「$」にログインして,次のコマンドを入力して下さい。
コード
sudo vim /etc/apache2/sites-available/domain_name-ssl.conf
ここでは,テキストエディターにvimを利用しています。次の項目を見つけて,各SSL証明書ファイルを設定します。
コード
SSLCertificateFile /etc/letsencrypt/live/domain_name/cert.pem
SSLCertificateKeyFile /etc/letsencrypt/live/domain_name/privkey.pem
SSL証明書と秘密鍵の設定になります。
コード
SSLCertificateChainFile /etc/letsencrypt/live/domain_name/chain.pem
Apache2の設定にエラーがないか確認します。
コード
sudo apache2ctl configtest
エラーが無い場合は,次のようにOutPutされます。
Syntax OK
コード
sudo systemctl restart apache2
https通信で,ドキュメントルート下の「/var/www/domain_name/index.html」の内容がブラウザに表示されればOKです。
domain_name virtual host is working! |
まとめ
今回は,Apache2へのLet’sEncryptの設定方法について学習しました。これにより,ドメインへの通信はSSL化され暗号通信となります。あとは,リクエストのhttpsリダイレクト化とwwwドメイン統一のためにリダイレクト化する方法です。次回,これについて記述いたします。(注意)情報の正確性を期していますが,実施される場合には自己責任でお願いします。
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